「地獄巡り」
絵に描いたような幸福な家庭だった。会社を経営する富裕な両親と仲の良い妹たちに
囲まれて、少女は何一つ不自由のない生活を送っていた筈だった。しかし悪夢の日々
はいきなりやってきた。突然の事業の破綻と両親の謎の失踪。信頼していた叔父によ
る裏切り。少女は「債権者」と称するいかがわしい男たちの手に落ちてしまう。
「ふふふ、怖いかい。お嬢ちゃんはこれから地獄巡りをするんだよ」
地獄巡り・・・・。
居並ぶ野卑な男たち、そして次々と運び込まれる怪しげな責め具に、無垢な少女もそ
の言葉の意味を悟る。胸元からこみ上げてくる絶望感と闘いながら少女は自らを保と
うと必死の努力をする。「何があっても妹たちだけは守らなければ・・・」。それだけを心
の支えに少女は自らの身体を淫鬼たちに委ねることを覚悟するのだ。
地獄の門がいま開いた。